【2月10日 左利きの日】

私はもともと左利きでした。
子どもの頃は、左利き用のはさみや箸などは身近になく、不便さも多かったように思います。将来困るだろうと考えた母が、右利きへと矯正してくれました。けれど、すべてが右に変わったわけではなく、今でも文字は右手、箸は左手。私は「左右両方を使う人」として日々を過ごしています。

これまでは、矯正されたことをどこか残念に感じていました。しかし最近、脳科学の視点では「両手を使うこと」は脳にとって良い刺激になると知りました。右手は左脳、左手は右脳と交差して働いており、両手を使うことで脳の左右がバランスよく活性化されるそうです。手を動かすことは前頭葉や運動野を刺激し、注意力や集中力、認知機能の維持にも良い影響があると言われています。また、左右の脳をつなぐ「脳梁」の働きも促され、情報の行き来がスムーズになるとも考えられています。

右手と左手、それぞれを使いながら生きてきたことは、私の中で静かに力となっていたのかもしれません。過去に感じていた出来事も、見方を変えると意味を持ち、今の自分を支えてくれている——そんなことを、左利きの日にふと思いました。

違いは不便ではなく、その人らしさ。
今日も、自分らしく一歩ずつ。

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